読書メモ、再開。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  [スポンサー広告]
銀の鍵(角田光代)


銀の鍵
銀の鍵
posted with amazlet on 07.03.04
角田 光代 100%ORANGE
平凡社 (2003/03)
売り上げランキング: 331622
おすすめ度の平均: 3.5
3 人間は絶望だけで生きなくてもよい
4 ならば私の感想文
4 透きとおった空気感。



ストーリー

はたっと気がつくと、「私」は何も覚えていなかった。
どうやら外国にいるらしく、言葉も通じない。
ポケットにあるのは、謎のメモとポケットテッシュ、
切符と銀の鍵だけ。
とにかく「私」はその切符を使って電車に乗ってみることにした。


みたいな。


☆☆☆

30分くらいで読めます。
100%orengeとのコラボ。
映画「過去のない男」の感想文だとあとがきにありますが、
言われないと多分分かりません。

作家って、自分がインスパイアされたものを、こういうふうに別の物語として、発信していけるんだー。
すごいなぁ。ちょっとうらやましい。

☆☆☆

物語は、「はたと我に返る」ところから始まります。

記憶喪失--、小説やマンガやドラマではよく聞く設定だけど、
実際にはすっごくレアじゃない? だから、リアリティという面ではどうかと思う。

でも、まぁそこは別によいのだ。物語だしね。

人は記憶を失ったとき、どう感じ、どういう行動をするか、ということ、それに焦点が絞られています。

☆☆☆

マンガ「っポイ!」の4巻でも、そういう話があって、私の中ではちょっとカブった。


「っポイ!」は、女装したまま主人公、平が記憶を失うというお話でした。
思い出そうと焦る主人公に、幼なじみの万里が言うのです。

「とり返さなくたって、また一から作ればいいんだよ。
大丈夫、おまえにその覚悟があるのなら、
みんな協力しないやつはいないよ。
おまえのまわりはそんなヤツばっかりだ」


☆☆☆

銀の鍵の主人公は、「っポイ!」の平と違って、
気付いた場所は、どうやら外国。
言葉も通じないし、万里みたいなやさしいトモダチもいません。
ひとりぼっちで、自分が何者かもわからない--、
主人公の不安も大きいです。

それでも、周りの人々はみんなやさしかった。

はじめて出会う人々は、ジェスチャーで会話をし、
主人公に名前をつけ、
駅までつれていってくれ、飲み物を買ってくれる。
家までつれていき、ともにゴハンを食べてくれる。
一緒にお祭りにいってくれる。

主人公も思わず呟きます。
「人ってこんなにやさしかったっけ」

☆☆☆

ただ、性善説を唱えてるんじゃない。
ただのんきなわけじゃなくて、
不安があるから、やさしさが、より体に染み込んでくるように思います。

思い出せなくても、「感情」はちゃんとあるということ。
人は、記憶だけで生きているわけではないんですねー。


最後に、主人公は、手がかりである「銀の鍵」をぽーんと放り投げます。
結局最後まで思い出せないんだけど、それが返ってすがすがしいです。

新しい出発。門出。
自分も何か始められたらいいなぁなんて思う一冊でした。
スポンサーサイト
  コメントをどうぞ♪:2   トラバはこちら♪:0   [その他小説]
久しぶりです!
最近はるみんに影響されて私も本読みしていました。
角田さんの本、読んでる途中です~。

そのうち連絡します。春だし会いましょう♪
by: hana | 2007.03.05 23:36 | URL | edit
hanaちん
おひさっ。
アクアワールド以来だよねっ?
私も連絡しよーって思ってたのー♪
つもるハナシもあるしねー。遊びたいねー。えへへー。

by: はるみん | 2007.03.06 20:49 | URL | edit












管理者にだけ表示を許可する

http://yukigahuttara.blog77.fc2.com/tb.php/45-78c41681
嫌われ松子の一生(山田宗樹 )| HOME | 斜陽(太宰治)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。