読書メモ、再開。
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暗いところで待ち合わせ(乙一)
また読書感想文。

で、きのう読んだ小説は……

田中麗奈主演で、映画化もされました、こちら。

「暗いところで待ち合わせ」

暗いところで待ち合わせ
乙一
幻冬舎
売り上げランキング: 87570
おすすめ度の平均: 4.5
5 凍えた心をやさしくつつむ出会いの物語
5 心の冷凍は人の温かさでしか溶かせない
4 シチューの温かさ


ストーリー

事故で徐々に視力を失っていった、ミチル。
彼女はひとりきりで、誰とも関わらずひっそりと生活し、死んでいくことを望んでいた。

一方、職場の人間関係に悩んでいたアキヒロ。
彼もまた、人と関わっていくことが苦手な人間だった。

ある日、駅のホームで起きた殺人事件が、そんなふたりを引き合わせる。
殺人の容疑をかけられたアキヒロは、目の見えないミチルの家に逃げ込み、
ミチルにさえ気付かれないよう、息を潜めて生活をする。
ミチルは、その気配に気付いているのだが……。

奇妙な同棲生活から生まれた、「似たもの同士」の絆。
人は果たして、ひとりきりで生きられるのか。


みたいな。



☆☆☆

あらすじを読んだとき、
「いくら目が見えないからっつって、その人の家にあがりこんで、密かに生活しようだなんて、そんな無謀な。乙一。」
とかって思ったんですけど。
読後も「やっぱ無謀な」感は拭えないですけれど。

状況がお話にあわせて作られている感もあるんですけど。
(うまい具合に金網が破れていたりだとか。)

細かいとこを無視すりゃ、面白かったです。

☆☆☆


なんでなんだろう。
外国語を訳したみたいな、他人行儀な日本語なのに、
普段人が見ないようにしようとしているものまで、
丁寧に汲み取って描いている感じがしたのです。
例えばここ。

「自分は一生、暗闇の中で一人、生き続ける。それで問題はない。自分は何も見ない。
それ以上に、心をかき乱すことなく穏やかに生きられる方法などあるだろうか。
自分のやるべきことは、外に出ないで、いつも家にいることだ。
そうしている限り、何かにあこがれることはない。あこがれないから、得ようとして手をのばしても届かないとき、
胸が苦しい気持ちになることもない。」


まるで引きこもりの深層心理を描いているよう(笑)。

そしてミチルが
外に出ようと決めたときの文章が、感動的だった。

「強くなったのか、弱くなったのか、わからない。
きっとその両方なのだ。
ミチルはその不安定さを、いとおしく思った」


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