読書メモ、再開。
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切れない糸(坂木司)
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坂木 司
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4 クリーニング屋の謎はクリーニング屋が解く
5 失うことは死ではなく
5 形のない個人情報
5 お前が、どこかだったらいいのに
5 優しい結末



父の急死により、実家のクリーニング店を継ぐことになった和也。
お得意様の洗濯物を預かりながら、和也は人とのつながりを実感していく。
小さな商店街にも、さまざまな事件があふれていて……。


坂木さんの本、初めて読んだー。
読みやすい。というか、マンガのよう。というか、ラノベ??
別にラノベをバカにしているわけではないのだが、普段あまり読まないので、
ちょっと文体に慣れなかった。
男の子同士で、妙に仲良しだしー(笑)。


私は、第二話の「東京、東京」という話が気に入った。
大学で勉強ばかりしていた女の子が、広告社に入社して、
周りの女の子たちに、服装をばかにされるというお話。
今までばかにしていたちゃらちゃらした女の子たちに、
逆にばかにされるようになる優等生の葛藤を描いていて面白かった。


「なぁ、クリーニング屋ってすごいな。
だって、何百着っていう服を預かって洗っているうちに、
恐ろしいほどの情報を手に入れることができるんだぜ。
ここの家は何人家族で、太ってるか痩せてるか、子供がいるかいないか、
ポケットの取り忘れたレシートを見れば、昨日どこで飲んだかまでわかる。」
(本文より)



媒体変えて文庫で安く売るか、
少年誌かLaLaあたりで、きれいな絵のマンガ家さんとコラボしたら
もっと売れそうな気がするんだけどなぁ、この作者さん(←余計なお世話)。
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いつもの朝に(今邑彩)
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今邑 彩
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おすすめ度の平均: 5.0
3 テーマ、ストーリー性はいいのだが・・・
5 思わす最後を読みかえしてしまいました。
5 まだの方は是非!
5 絶対損をさせない一品です。
5 最後まで飽きさせない!





優太と桐人は全然似ていない。
成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗な桐人に対して、
弟の優太は、何にもできない「ニキチビ」だ。

中学生になった優太は、ある日、ぬいぐるみのおなかの中に、
亡き父からの手紙を発見する。
「真実を知りたければ、岡山の福田ヨシという人物に会いに行け」

もしかしたら、自分は父の子供ではないかもしれない……。
優太は、母に内緒で岡山行きを決行する。

次々と明かされる驚愕の事実。
歪んでいく兄弟の関係。
殺人者の子は、殺人者になりうるのか?


おっかない表紙のわりに、内容は意外と明るいかも?
いや、けっこう暗いんだけど(どっちだ)、
優太の性格が明るくて単純なため、
暗さを感じさせなかった。会話もテンポがあって、ポンポン読めて楽しい。
けっこうな長さのストーリーだけど、全然長く感じなかった。

今邑彩さんも、あとがきで、
「天災というより殆ど人災に近い災害や気味の悪い事件が日常茶飯事のように起きている現在、
体調があまり良くないせいもありますが、ホラーは現実だけでもう沢山という気分になっていますので、
せめて虚構の中だけでも明るくしようと思いました」
と述べています。

ふむふむ。


「神様っているのかもしれないね。
何だかそう思えてきた。
人間より上の何か、人間が絶対に超えられない存在。
そんな存在をとりあえず神とか仏とか呼ぶんじゃないのかな。
人間が一番高等、地球上で一番の知的生物だなんてうぬぼれないために。傲慢にならないために。
傲慢になったら、あとは滅びるだけだから。
絶滅しないためには、人間以上の存在が、常に在るっていうことを人は意識し続ける必要があるのよ。」
(本文より)




おすすめ度
☆☆☆☆☆
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となり町戦争(三崎亜記)
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4 書き下ろしの別章が良い
5 評価が分かれる作品なのですね。
2 単行本で良かった
5 現代社会、官僚体制への皮肉
2 読まなくて良い。




ある日届いた「となり町との戦争のお知らせ」。
音も光も気配もなく、平凡な日常は続き、死亡者だけが、ひっそりと増えていく。
ある日、「僕」は戦争の偵察員に任命される。
戦争遂行を職務とする香西さんと、便宜上結婚することになって……。


うーん。感想書きにくいナァ。
不思議でシュールなお話。
さらっと読めるんだけど、難しい。
内容、理解したような、分かるような、分からないような……。

私たちは、今9条に守られていて、
「戦争を放棄」してしまっているから、「戦争について考えることまで放棄」してしまってるのではないか?
テレビの中で存在しているといっても、過去に存在したといっても、
現実として戦争はリアルじゃないから。
戦争は、悪いのか? 悪いとしたら、どうして悪いのか?
自分の言葉で、ちゃんと考えないとなーって、そういう気持ちには、なった。
私は甘えすぎているんだろうなぁ。



「僕の眼に見えるもの、見えないもの」に思いをはせた。
香西さんが涙を流しているその「何か」を見極めようとした。
香西さんも、この戦争の中で何かを失おうとしているのかもしれない。
僕は香西さんの、「失われゆくものに流された涙」をそっと口にふくんだ。
それはきちんと涙の味として、僕の一部になった。
その涙の味だけが、今の僕にとってリアルだった。(本文より)
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片想い(東野圭吾)
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東野 圭吾
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おすすめ度の平均: 4.0
3 東野作品としてはコクがないかも
4 性同一性障害について考えさせられました。
4 予想を裏切られるが、壮大な片想い…。
4 代表作とは言えないだろうけど
4 結局ジェンダーから抜け出せない




十年ぶりに再会そした美月は、男の姿をしていた。
美月から人を殺してしまったと聞いた哲郎は、妻の理沙子ともに美月をかくまうようになる。
本当に美月は人を殺したのか?
男らしい、女らしいってどういうこと? 本当の自分って何?
美月はずっと理沙子を好きだったと言うが……。



なかなか面白く、興味深い小説でございました。
性同一性障害のことについて書かれていて、
今までわたし、そういうこと真剣に考えたことなかったから(考える機会もなかったし)、
うーむうーむという感じでした。
ミステリ要素は薄めかも。


「そうじゃなくて、そんなことをしたら今の自分じゃなくなるような気がするんです。
こんなことをいっても、強がってるみたいに思われるんだろうけど。
ほかの人に合わせる必要なんかないと思うんです。
あたしだって一人の人間なんだから。
将来のこととか考えると、頭が真っ白になっちゃうこともあるけど」

「私は、自分のことを異常だとは思っていないからです。
この心で、この身体を持っている、それこそが自分自身だと信じているからです。
何も変える必要はない」(本文より)



おすすめ度
☆☆☆☆
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