読書メモ、再開。
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ツ、イ、ラ、ク(姫野カオルコ)
ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)
姫野 カオルコ
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おすすめ度の平均: 4.5
5 幸せな気持ち
5 泣けた
5 人の心を引き込む力のある作品
4 忘れられない恋の記憶を持つ人にも、そんな恋に焦がれる人にも。
5 「人間」がしっかりと描かれている稀有なエンターテイメント



ただの恋愛小説だと思って読むと、ビビることになる(笑)。
爽やかでもないし、ひねくれているところもあるし、読みやすいわけでもないし、長いし、
ところどころエグイし(笑)。
でも他の人は真似できない文章だと思う。自信があるからこういう文章書けるんだろうか?
やっぱりカオルコさんは読者に媚びてない。ひたすら感心。



自分がポツンと「よその場所」にできた点の上に立っているように感じる。
なにかに、だれかに、ドンと強く背中を押され、いままで自分が在った線からつきとばされ、
いままでとはまったくべつの空間にポンとできた小さな点の上に、ひとり立っているように。

早く行かないと……。隼子は急いでいた。
どこへ行くのかはわからないが、早く、どこかへ行かなくては間に合わない。
なにに間に合わないのか、それもわからない。
しかし、急いでいた。(本文より)




小さな町に赴任してきた教師、河村と、14歳の隼子。
隼子は、好奇心から河村に近づいた。
好きなわけではなかったはずなのだが……。


あの馬鹿、ったく馬鹿……。
てのひらをまぶたに当てた。
うれしかった。さびしかった。
頬をうたうものを電話の相手にぜったいに気取られぬよう、流れるにまかせた。
大好き。大好きだよ、先生。(本文より)



恋とは、墜ちるもの。↑の文章も、隼子が語るからこそホロリとくるのだ。
あの隼子が……! みたいな、保護者気分(笑)。



おすすめ度
☆☆☆☆
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ひとり日和(青山七恵)
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3 買いですが・・・。
2 書き方が乱暴
4 海面はベタ凪でも、潮の流れは・・・
3 大して面白いとは・・・
4 淡々と‥4



ひとり日和というタイトル。
やわらかい表紙の写真。
そのままの印象の作品だった。

主人公の知寿(ちず)は、東京に出て、吟子さんの家で暮らすようになる。
吟子さんは、おばあさんだけど、恋をしていた。
知寿は、吟子さんに、自分のピチピチの肌を見せ付ける。
50歳も離れていても、女同士。
友達でもない、家族でもない、静かなふたり暮らし(プラス猫)。


吟子さんは、今まで飼った猫たちの写真を、ずらっと壁に貼っている。
ちゃんと覚えているのは、いちばん最初に飼った猫の「チェロキー」だけ。


知寿は、小さな頃から手ぐせが悪かった。
周りの人のちょっとしたもの(消しゴムとかクリップとか)を盗み、
靴箱の中にしまって、時々取り出しては眺めていた。


チェロキーの写真を貼るのも、何かを盗むのも同じ。
忘れたくないからだ。


自分が誰かと一緒にいたいのは、忘れられたくないからなのかもしれない。
そんなことを思った。


街に出ると、誰にも親しく触れられず、体が純化されていくようだ。

人ごみで目をつぶっても、自分だけ透明になって、さあっと通り抜けられるような。
指先も、髪も、ただ自分のためだけにきれいなのだった。

風呂上りに軽いクリームをつけると、
このいい匂いを誰かにかがせたいと思い始めていた。

そんな日が続き、ある日恋をしたのだった。(本文より)



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5 大好きな1冊
4 珠玉混淆の短編集
3 子供が主人公の作品もおもしろい
5 たくさんの奇想天外と人間模様
2 水を差してごめんなさい。私はダメ。




ラジオで、「デューク」を朗読してて、なつかしくなって再読した。
江国香織さんの処女短篇集。

なんだか詩のような……、
どのお話も、すてきでうっとりしてしまう。


「私ね、私、ずっとながいこと、こんな光景にあこがれていたような気がします。
こんなって、こうして……」(本文より)


ぜんぜんうまいこと言えないけど、好きだなぁ~、としみじみ。


おすすめ度
☆☆☆☆☆


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盗まれて(今邑彩)
盗まれて (中公文庫)
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おすすめ度の平均: 5.0
5 胡椒みたいな短編集。
5 恐ろしいはずなのに感動できる短編集




今回の本は、「手紙・電話が運んでくる」物語たちだ。
ちょっと連作短篇っぽくなっている。
オビは「私の殺意、届いてますか」。

うまいなー……。
今回は、どっちかといえば「安楽椅子探偵」なものが多い気がしたけれどね。

最後、「あなたの時効は訪れたのです」という言葉に、感動。
「許すこと」って、贅沢で素敵なことだなぁと思った。
心の大きな人間になりたいなぁ。



おすすめ度
☆☆☆☆


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ある閉ざされた雪の山荘で(東野圭吾)

ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)
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3 カラクリが強引か?
3 ・・・なんというか。
3 ミステリー好きの方にはおすすめ
4 誰の目線で見ているのか
4 男女7名が雪の山荘に閉じこめられた設定で何がおきるのか



劇団員の男女7人。
雪に閉ざされた山荘で、連続殺人が起こる。……という劇の稽古をさせられる。
ひとり、ふたり、消えていく仲間たち。

これは本当に芝居なのか?


裏表紙の、内容紹介を読んで、「金田一??」と思った。
金田一にこんなのあったような……。(もしくはコナン。)


実際読んでみたら、やっぱり金田一(もしくはコナン)な展開。
「犯人はこの中にいる!」みたいな。

最後の最後は、ちょっと笑いました。
なんだけっこういいヤツじゃん、とほのぼの。


おすすめ度
☆☆☆
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