読書メモ、再開。
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夜のピクニック(恩田陸)
夜のピクニック (新潮文庫)
恩田 陸
新潮社
売り上げランキング: 16206
おすすめ度の平均: 4.0
5 ただひたすらに「歩く」ということ。
1 これを認め社会に疑問
5 最高傑作
1 初めてです
2 期待しすぎた…




高校生活最後のイベント「歩行祭」。
それは、全校生徒が夜を通して80キロを歩き通すという、北高の伝統行事だ。
貴子は、密かな賭けをする。
もし、この歩行祭の最中に、融と一言でも言葉を交わすことができたら……。


「本屋大賞」と受賞した、恩田陸の青春小説!


決して派手な話ではない。
「歩行祭」は、とにかく歩いているだけのイベントなので、
たいした動きがあるわけではないし、事件性もないし、
漫画や映画にしたって、いまいちパッとしないと思う。


私も、一人でもくもくと歩いていると、いろんなことを考える。

この本に出てくる人たちも、はじめは友達と明るくおしゃべりに興じているのだが、
歩いているうちに疲れきって黙り込み、そうすると
もくもくと、自分の心の声とむきあうしかなくなるのだ。


「たぶん、あたしも一緒に歩いてるよ。去年、おまじないとかけといた。
貴子たちの悩みが解決して、無事ゴールできるようにN・Yから祈ってます。」(本文より)



貴子と融の気持ち、
それから、貴子と融を支える友だちの気持ち、
それがすっと胸にはいってきて好感が持てた。
地味によい作品だと。でもちょっと長いかな。



おすすめ度
☆☆☆☆
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  コメントをどうぞ♪:4   トラバはこちら♪:1   [恩田陸]
魔王(伊坂幸太郎)
魔王
魔王
posted with amazlet at 08.10.23
伊坂 幸太郎
講談社
売り上げランキング: 35325
おすすめ度の平均: 4.0
5 特殊能力で世界を変えられる?
5 暗闇と光
3 伊坂っぽくない作品
5 読者は問われているのだ。本書を読む「覚悟」はできているのか、と!
5 魔王とは





題名の「魔王」というのは、シューベルトの魔王のことだ。
闇夜に、父が息子を連れ、馬で走っている。
息子は、冠をかぶった魔王が、そばまで来ていると言っておびえるのだが、
父親にはそれが見えない。

みんな気付かないけれど、魔王の影は、ひたひたと忍び寄ってきている。
それが象徴されているような、現代の政治のお話。



「夫婦喧嘩一つでもさ、こうやって苛々したり、憂鬱になったりするでしょ。
夫が浮気したとか、妻が家出したとか。
そんな状況のときにさ、憲法の改正がどうかとか、自衛隊はどうなるとか言われてもさ、
正直、それどころじゃないよね。」

「世界の問題より、自分の問題だ」

「ってことはさ、逆に言えば、世界とか環境とか、大きいことを悩んだり、憂慮する人ってのは、
よっぽど暇で余裕のある人かもしれない。
そんな暇な人間の、偉そうな人の言葉が、
一般人に届くとは、到底思えないんだよねぇ」(本文より)




私は、はっきり言って政治に興味はないですけど、
なんというか、考えることを放棄してはいけないなと思った。


「でたらめでもいいから、自分の考えを信じて、対決していけば
そうすりゃ、世界が変わる。兄貴はそう言っていた」(本文より)


私のように、「しがない一般市民だし」と思っている人にこそ、読んでいただきたい一冊だ。




おすすめ度
☆☆☆☆
  コメントをどうぞ♪:2   トラバはこちら♪:1   [伊坂幸太郎]
サービス哲学(窪山哲雄)


サービス哲学
サービス哲学
posted with amazlet at 08.10.17
窪山 哲雄
インデックス・コミュニケーションズ
売り上げランキング: 54654
おすすめ度の平均: 4.5
3 社内報、若しくは少数の高級リゾートのみで通用する哲学
5 コールセンターとの共通点あり、とても参考になりました。
5 サービス哲学
5 セクシー
5 窪山哲雄の真骨頂



「姉さん、事件です!」
昔やってたドラマの「ホテル」、私もたまに見てた。
その東堂マネージャーのモデルになった、伝説のホテルマン、それが著者だ。

私もホテルマンのはしくれ、それを聞いたら読まないわけにはいくまい……。
そりゃあ「姉さん」のホテルとは、格がちがう、単なる田舎のビジネスホテルだけど、
気持ちだけは一流であれたらいいなと思うので。


で、本。難しいのかなーと思ったら、そうでもなかった。むしろ読みやすかった。


この本によるとサービスは、スポーツと同じ「心技体」が基本だという。
まず「心」ありきで、これがないとどうにもならない。
それから、「技」、は皿のさげ方とかの技術的部分、「体」は心と技術を補う健全な体のこと。


サービスに哲学を持たないと、どうしても技術先行型の「技心体」になってしまう。
ホテル業でいえば、「自分はこんなに上手に料理を運べるんだ」
「こんなにうまく英語が話せるんだ」と、
技術だけで、
一流のサービスパーソンになったように錯覚してしまうのだ。

プロなのだからお客さまより多くの知識があるのは当然であり、見せつける必要は少しもないのだが、
心が伴わないとこのあたりの感覚がわからない。(本文より)



「顧客」は、個人個人性質の異なる「個客」である。
ひとりひとりのお客さまに満足していただけるサービスを提供すること……。


なんというか、すばらしい新発見があるとか、「目からウロコッ」というような、
ことが書いてあるわけじゃないのだけど、
かくじつにモチベーションはあがる。

がんばろう、お仕事。

ちなみに、この本は、ホテルだけでなく、すべてのサービス業について触れている。
だから、ホテル関係じゃない人も、読んだら刺激になると思う。
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鹿男あをによし(万城目学)
鹿男あをによし
鹿男あをによし
posted with amazlet at 08.10.13
万城目 学
幻冬舎
売り上げランキング: 4083
おすすめ度の平均: 4.0
5 TVとは違った面白さがあった
4 地味に日本を助けるオトコ。
4 文学のエンターテインメント性を十分に感じさせる
4 ドラマよりも5割増しで面白い
4 期待がたかかったので


お前は運び番に選ばれた。
神無月のうちに「目」を運べ。

ある日、主人公の前に、鹿が現れてそう告げた。
その日から、耳が生えツノが生え、徐々に鹿の顔に変わっていく主人公。
主人公は、無事「目」を運ぶことができるのか。


突拍子もない、ファンタジーな設定だけど、
意外とすんなり読めた。
ポッキー好きの鹿の語りも面白い。


「人間は、食べる必要のないものまで食べる。だから、排泄を恥ずかしがる。
それに人間はこの世で唯一、不必要な生殖行為をする生き物だ。
我々はそれを恥ずかしいと思わない。
なぜならそれらはすべて、生命の営みに必要な行為だからだ」

「で、でも、その無駄なことをする人間のおかげで、お前はポッキーが食えるんだぞ」

「そうだ、残念なことにな……。私は人間は嫌いだが、人間が作った食べ物は好きだ。
わけてもポッキーは最高だ」(本文より)



奈良、京都、大阪の3つの地理も、
ハナシに絡んでくるので、
関西に住んでる人とか、歴史好きの人は、読んでて楽しいんじゃないかなあ。


ちょっとハナシできすぎ? 都合よい? なところもあるけれど、
読後は、ほのぼのとした気分になってよかったです。



おすすめ度
☆☆☆☆



  コメントをどうぞ♪:0   トラバはこちら♪:0   [万城目学]
さよなら、サンドイッチ(前川梓)
さよならサンドイッチ (ダ・ヴィンチブックス)
前川梓
メディアファクトリー
売り上げランキング: 458322
おすすめ度の平均: 1.5
2 若い。浅い…。
1 おもしろくない



表紙が綺麗だなあと思って手にとった。

「さよなら、サンドイッチ」は、
ダ・ヴィンチでちょっと連載してた連作短篇集だ。

どの主人公達も、儚げで傷を負ったような印象で、
もしこの人たちが、私の友達だったらどう扱っていいかわかんないだろうなあ、
という気がする……。
私にも、こんな感受性があったらなあ、とは思うけれど。



約束を、してはいけない。
サイトウさんが、いつ、私のとなりから消えてもいいように、私は、いつもひとりでいなくちゃいけない。
いっしょにいても、ひとりでいなくちゃいけない。
ああ、月がきれい。ねえ、サイトウさん。見てますか、まだ、時々、月。(本文より)



おすすめ度
☆☆
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