読書メモ、再開。
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夜離れ(乃南アサ)
夜離(よが)れ (新潮文庫)
乃南 アサ
新潮社
売り上げランキング: 255059
おすすめ度の平均: 3.5
4 女の怖さのオムニバス
3 女性は怖い・・・。



主人公の女性たちは、一見ふつう。
でもどこかに狂気を孕んでいる。

例えば、親友の結婚式のスピーチで「ご法度」なことを言う女性。
急に綺麗になった同僚に嫉妬し、その髪の毛に火をつけてしまう女性。

怖い。
それはありえない怖さではなく、私たちの日常に「ありえる」という怖さだ。

そして、
もしかしたら自分も加害者となりうるかもしれない、という怖さ。
読みながら彼女達の気持ちが分かってしまうのだ。


「――自分の運命から逃げてはいけないわ。
目を背けずに、真っ直ぐに歩くべきだわ。

あなたが、愛の歌を歌えなくなったのは、あなた自身が、私の愛を受け入れる心、
その喜びを素直に表現しようとする心を、自分の中から締め出そうとしているからです。

焦らないで、よく考えて。あなたが今、何をすべきなのかー―」(本文より)



乃南さんは、女性に支持されている作家さんだと思う。
男性は、ただ怖がったらよいのだと思います。



おすすめ度
☆☆☆☆
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空を見上げる古い歌を口ずさむ(小路 幸也 )
空を見上げる古い歌を口ずさむ (Pulp‐town fiction)
小路 幸也
講談社
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おすすめ度の平均: 3.5
4 不思議な世界です。
2 ノスタルジーが足を引っ張る中途半端なミステリー
5 非日常的な感じがよかったです
4 心根のよい物語
4 ”皆がのっぺらぼうに見える”って…



図書館で、表紙に魅かれて借り読み。
表紙は、大好きな絵本作家、荒井良二さんでした♪

小路幸也さんの本、はじめて読んだ。ゲームシナリオとかを作っていた人らしい(?)。
ファンタジーなのかミステリーなのか児童文学なのか……なんとも不思議な作風だなぁ。


小学校5年生の恭一は、ある日突然みんなの顔が分からなくなった。
みんながのっぺらぼうに見えるのだ。
なぜだか理由は分からない。
そして、不思議な事件が連続して起こる。
友達の失踪、おまわりさんの自殺、不気味な存在の「白いシャツの男」……。


とっても面白いストーリーなのに、なんとゆうか、私にはまどろっこしかった。

「次はどうなるのか?」気になって、サッササッサ読み進めたいのだよ、私は!
それなのに説明がいちいち丁寧すぎてもどかしい。
そういう箇所はいっそ読み飛ばしたいんだけど、伏線かなぁと思って読み飛ばせない。
(けど別に伏線ではない。)話が長く感じる。

好みの問題だと思うんだけどね……。

名前のセンスとかは、ちょっと恒川光太郎さんっぽくて好きだった。
(解す者、稀人、違い者……。)
このお話は、漫画とかにしたら面白そうだ。
ちょっとスタンド・バイ・ミーっぽい雰囲気で。



死体を見るのは、これで三回目だった。
一回目は曽祖父で、二回目は祖父。

どうして死体というのはこうもよそよそしいのか。
魂が抜けると、そうなってしまうのか。

死ぬことが怖いとか、もう会えなくなって淋しいとか、そういうことを考えたんじゃなかった。
確かに怖かった。(本文より)
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ラットマン(道尾秀介)
ラットマン
ラットマン
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道尾 秀介
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おすすめ度の平均: 4.5
5 参りました・・・
4 2重、3重の伏線
4 「ラットマン」とは言い得て妙
4 最後まで騙された!
4 ラストですべてを説明




題名の「ラットマン」とは、有名な心理学者の用語(?)らしい。
それは見方によって、ねずみにもオッサンにも見える絵で、
意図的に見方を変えない限り、
ねずみならねずみ、オッサンならオッサンにしか見えないというもの。


この「ラットマン」に物語は象徴されている。
登場人物も読者も、それぞれ独自の目で物事を見、疑い、思い込んでいく。


「お姉ちゃんが死んでも、哀しくなかったんです。
あたし、ちっとも哀しくなかったんです。
それが――いちばん哀しかったんです」(本文より)



これは殺人? 事故? 犯人は……?



何から説明すればいいのだろう。
どんなふうに話せばいいのだろう。

過ちとは何だ。誰がそれを裁けるのだ。
何を願い、どんな代償を払えば、人は過ちを犯さずに生きていけるのか。

過ちと正しさが、そっくり同じ顔をしているのであれば、誰がそれを見分けられるというのだ。

取り戻せないのだろうか。
人は、何も取り戻せないのだろうか。(本文より)




二転、三転する物語にくぎづけ。
ちょっと暗いけど、面白かったです!



おすすめ度
☆☆☆☆☆
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論理と感性は相反しない(山崎ナオコーラ)
論理と感性は相反しない
山崎 ナオコーラ
講談社
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おすすめ度の平均: 3.0
4 待ってました反骨精神
3 うう~~ん・・・
2 箸休めですか?
3 小説として抜けきらないか・・・
1 生焼けのパンケーキのような。



こじゃれた構成で、センスあるなーと思った。
表紙もなんかおしゃれ。

わたしはどちらかといえば、本筋より、小話みたいなほうが好きだった。

「嘘系図」なんて、地球ができるところから書いている。
アメーバから人間までの、種の起源。(でもめちゃめちゃ。)


「私もいつか、石になる?」
「なるよ、なるよ」

さっき買ってもらったアンモナイトのケースを取り出し、蓋を開けた。
ケースの中には、脱脂綿が敷いてあり、その上に石化した巻貝が載っている。
それをつまみ上げた。
素早く口の中へ放った。
歯に当たってカチカチ鳴る。味はない。
くるくる巻きの溝を、舌先でなぞる。

私がいつか石になったら、誰か舐めてくれるの?(本文より)




おすすめ度
☆☆☆☆
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ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎)
ゴールデンスランバー
伊坂 幸太郎
新潮社
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おすすめ度の平均: 4.5
3 犯人は誰だったのかな?
3 伏線の生かし方は最高だが、人物が弱い
4 初伊坂作品
5 あとからじわじわと
3 軽い作風



最初の3部くらいまでは、なんかいまいち。
しかしそこからが……。読み始めたら止まらない!
わたしのペースだと、けっこう時間かかったんですけど;


首相殺しの濡れ衣を着せられた青柳は、すばらしい逃走劇をくりひろげる。
「自分はやってない」と強く思い、
さまざまな人に救われながら、ただひたすら走るのだ!

青柳に頼れるものは、「習慣」と「信頼」。

青柳が立ち止まりそうになるとき、支えてくれる思い出は温かい。
だから彼は、逃げ続けられるのだろう。




どうなってんだよこれは、と怒りたくなる思いを少しずつ鎮める。
どうして俺がこんな目に、と声を張り上げたくなるのを我慢する。
拳を強く握る。

「勢いで行動するんじゃなくてさ、もっと、冷静に手順を踏むのが、人間だよ」
「手順を踏んで、考える」
手持ちの武器はいったい何があるのだろう。(本文より)



笑い所も泣き所もおさえた、伊坂作品。
なんか映画化しそうだな、これ……。

そしたらぜひ、
樋口晴子ちゃんは竹内結子で。
キルオは森山未来で。
保土ヶ谷は泉谷しげるとか。
主人公の青柳は、だれかかっこいい人でお願いします(笑)。



おすすめ度
☆☆☆☆

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