読書メモ、再開。
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十二国記、シリーズ 6つめ。
ここにきてシリーズの全貌が見えてきた感じ! 大きな流れが感じられて、ワクワクする!


今回は、「風の海 迷宮の岸」で書かれた戴国のその後にスポットが当てられている。
泰王、泰麒が行方不明になり、戴の国は荒れてしまった。
そこで、将軍の李斎は、慶国の王、陽子に助けを求めに行く。


陽子としては、まだ自分の国も落ち着かないのに、とても戴のために何かしてあげる余裕なんてない。

(しかも、十二国では、たとえ「仁」のためであろうと、他国に侵入してはならない決まりがあるのだ。
それは、「天」が決めたことである。その「天」が何かということも、十二国記の大きなテーマ。)

それでも陽子は、「自分のできる限りでできることをやる」と、各国に呼びかけ、
(正確には延王に呼びかけてもらうように計らって、)まずは泰麒探しに乗り出したのだった。


各国の麒麟が集まって、泰麒を探す。
これがなんか面白かった。
国もいろいろ、麒麟もいろいろで……、
とくに初登場の氾王と氾麟、ちょろっとしか出ないけどキャラ濃いなぁ(笑)。
せっかくだから珠晶ちゃんも出てほしかったんだけどなぁ。


「人にやさしく」あるためには、ある程度自分に余裕がなくては無理だと、私はずっと思っていた。
自分がド貧乏だったら、募金もできない。
精神がカツカツなら、人の幸福を祝ってあげられない。


陽子だって、自分のことでいっぱいいっぱいなハズなのに、それでも、
自分とは関係ない国のことに、力を注ごうと努力した。
それは、陽子が聖人君子だからだというよりも、(いや陽子はいい子だが。)
李斎の必死さ、真剣さが、響いたからなのだろう。


「結局、そういうことでしょう。
自身の行為が自身への処遇を決める。
それに値するだけの言動を為すことができれば、私のような者でも助けて差し上げたいと思うし、
場合によっては天すらも動く。
周囲が報いてくれるかどうかは、本人次第です」(本文より)



李斎がそんなにも必死になったのは、泰王、泰麒、そして戴国のことを思う気持ちがあったからだ。
……愛ですよね、愛!

強い気持ちは、人を動かす。
もしかしたら、天さえも。

それって、やっぱりすごいことだと思う。
本当は誰もがそのチカラを持っているのに、なかなかそれが発揮できない……ということなのかもしれない。
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5 是非みんなに読んでほしいです
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十二国記、シリーズ5つめ。
今回は、十二歳の女の子、珠晶(しゅしょう)が、恭の国の王になるまでのお話だ。

珠晶が生まれたときから、恭には王がいなかった。
王がいないと、国は荒れる。

そんな中でも、彼女の家は、使用人をやとって裕福に暮らしていた。
しかし珠晶は、自分だけがシアワセであればいいとは考えない子供だった。
みんなが安心して暮らせるように、早く王が即位すればいい。

それで、珠晶は、大人たちに昇山(麒麟に会いに行って、王に選んでもらうこと)を勧めてまわった。
しかし、大人たちは、自分には無理だ、と笑って断る。

そんな大人たちに腹をたて、
だったらあたしが行ってやるわ! と珠晶は昇山を決意したのだった。

昇山するには、黄海という、妖魔がでる場所を渡らなければならない。
珠晶は、日々おそろしい思いをしながらも、
くじけずに、強い意志を持ってまっすぐ目的地を目指していく。

「そんなの、あたしばっかり大丈夫なんじゃ、目覚めが悪いからに決まってるじゃない」(本文より)



今の日本は、珠晶の家みたいなもの。
贅沢で、着るものも無数にあって、ゴハンも残すほど食べられる。
地球のどこかでは、戦争があって、確実に飢えている人々がいるのだけど、
窓にはがっしりとした格子があって、よく見えない。

私の手で、何か大きいことができるとは思っちゃいないけど、
せめて、それを切なく思う気持ちくらいは持っていたい。

珠晶のまっすぐさ、純粋さに恥じないように。
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十二国記、シリーズ4つめ。

才の国の鈴、芳の国の祥瓊、それから慶の国の(シリーズ1作目の主人公)陽子、
三人の女の子にスポットをあてて、物語は展開していく。


鈴は、もともと日本の子だ。
才の国に流され、ある仙女のところで下女として働いていたが、いじめられてばかりいた。
そこから逃げ出したものの、
「私はかわいそう」と自らの境遇を嘆いてばかり。
そんな鈴に、船で乗り合わせた男の子、清秀はあきれて言う。


「おれ、そういうの、やなんだよ。
人よりも不幸なこと探してさ、ぜーんぶそれのせいにして居直って、のうのうとしてるのって」
「辛いことがあると偉いのか? 辛いことがあって、辛抱してると偉いのか?
おれなら辛くないようにするけどな」




一方祥瓊(しょうけい)は、芳の公主(王の娘)だった。
暴君だった父親が逆賊に討ち取られ、それまでぬくぬくと育ってきた彼女の生活は一変する。

祥瓊は父が何をやってきたか、どんなにみんなに憎まれていたか、何も知らなかった。
「私のせいじゃないわ!」と叫ぶ祥瓊を諭したのは、旅の途中で出あった半獣、楽俊だ。

「なんの努力もなしに与えられたものは、実はその値打ち分のことをあんたに要求してるんだ」
「祥瓊は贅沢な暮らしをしてきただろう? それに見合うだけのことをしてきたのかい?」




私たちは、今、日本にいる。
祥瓊や鈴と境遇は違っても、彼女達と似たような感情を持つことはあるだろう。
「なんで私ばっかり!」「私はこんなにがんばってるのに!」「どうせ誰も分かってくれない!」

そんなとき、楽俊や清秀みたいに、たしなめてくれる人は周りにいるだろうか。
そんな大事な人たちの代わりになってくれるのが、私の好きな「本」なんだろうなぁ、と思った。

私はただ、素直に恥じ入って、まっすぐ話を聞けるような、
そういう器を持っていたい。



祥瓊と鈴、それから陽子の物語が交錯したとき、またひとつの大きな物語が生まれた。

私は陽子のかっこよさににスカッとした。
迷いながら、たくさんの人に支えられて正しい道を切り開いていく、
やっぱり陽子はこのシリーズの主人公なんだと思う。
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5 雁の王尚隆、なりたちの物語り
3 君主論
5 一気に読んじゃいます
5 あの雁も...
5 笑いましょう。そして、泣きましょう。



十二国記シリーズ、第三段。
雁国の物語だ。

延王尚隆と延麒六太との出会いと、その20年後の内乱を織り交ぜて書いている。
時代も、事件もシビアなのに、とっても読みやすく、一気に読んでしまった。
ひとえにこれは、尚隆と六太の明るいキャラクターのおかげだろう。



尚隆は、朝廷サボって街でバクチ売ってるような、いわゆる「バカとの」だ。
でも腕は立つし、先見の名がある。


そもそも尚隆は、日本(500年ほど前の)で、小さな国を任される若様だった。
幼い頃から上に立つということは何か、考え続けてきたのだろう。

「若、と呼ばれるたびに、よろしくと言われている気がした。
……国をよろしく、我らをよろしく、と。……だが、守ってはやれなかった。」(本文より)



日本で自分の国を失った尚隆は、
六太に導かれ、十二国で「雁」という新たな国を与えられることになる。
尚隆にとっては、やりなおしのきっかけだったのだろう。


一方、六太は、イマイチ王という存在に不信感を感じていた。
尚隆のことは嫌いではないのだが、(というか大好きなように見えるのだが……。)
王なんて、本当に民にとって必要なのか? いないほうがいいんじゃないか?
ずっとわだかまっていたのだった。


六太は「王は民をマキにくべて燃える火のようなもの」と、
尚隆は「民は俺の体。民が死ぬのは、身体をえぐられることだ」と表現する。


今の日本に王様はいないけれど、とても考えさせられるお話。
上に立つものの心意気を、学べる一冊だ。

尚隆のような上司がいたらなぁ~……っと高望みしすぎか。
そしてやっぱり、私は六太がお気に入りなのだった。


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風の海 迷宮の岸
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5 心理表現の巧み
3 夢の中の現実
4 術中にはまる醍醐味
5 心優しい麒麟の宿命
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シリーズ、第二段。


今回は、十二国のひとつ、「戴」の国の麒麟が主人公。
「戴」の麒麟なので、名前は戴麒(たいき)。
内気な、10歳の少年だ。日本での名前は、要と言う。

彼は、不思議な手にひかれて、十二国の世界に誘われる。
それまで自分はただの少年だと思っていたのに、
人間ではなく麒麟であると周りに言われ、急にちやほやとされてしまう。

しかし、麒麟ができるはずの、「転身」や「使令」を覚えられない。
彼は、期待にこたえられない自分に焦り、落ち込むのだった。

「やっぱり僕は誰も喜ばせてあげられない。
時々、自分は本当はキリンじゃないんじゃないかと思います。
もしもキリンじゃなかったら、ぼくはここにいちゃいけない。
うちにいちゃ、いけなかったのと同じに」(本文より)


たった10歳のおとなしい男の子が、
自分が何者であるかを悩み、自分の居場所を探している。

だからこそだろうか、
戴麒の成長が伺えたとき、まるで彼を育てた女仙のような気分になって、
「よかったねー」とじみじみしてしまうのだ。


後半では、前作に出てきた、延と延麒が心憎い演出をしてくれる。
こういうのも、シリーズものの楽しみのひとつ!
(私は六太がお気に入り)

次回も楽しみに読むつもり……。
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